『トモコ』 *01-02-02〜『Perspective』〜

『トモコ』 *01-02-02〜『Perspective』〜

日が落ちるのを待って
トモコは部屋を出た。
誰もいないマンションの廊下
乾燥したコンクリート
すべてが嘲笑うように冷たく感じる。
そのまま 六本木の本屋に向かった
そこは西洋風の煉瓦作りの外観
取り扱ってる書籍も洋書が中心
デザイン、哲学、詩集、絵本・・・さまざまなジャンルの本が並ぶ
共通点は 『感覚的にオシャレ』と言うぐらいで
他にこれといった特徴はないのだが。
客層もほとんどが女性
初めて入った者は
この店の独自な雰囲気にすぐ気づくであろう
女性であるのなら
トモコは店に入り本を選ぶ
まるであの視線を無視するように

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