ピンクのおばさん

気が付くと
わたしは
見知らぬおばさんの家で
夕飯をご馳走になっていた。
そうだ さっき会った小デブの小学生を
家まで 送ってあげた そのお礼にだ。
今日は小デブの小学生の家で
明日の朝まで 一晩泊めてくれるらしい。
わたしは お風呂を貰い 
一杯飲んだあと布団についた。

翌朝 小デブの小学生の家のおばさん(と言っても小デブの姉さんのようだ)に
会社に行くので 駅まで おぶって行って欲しいと頼まれてしまった。
「送って」ではなく「おぶって」だ。

 ピンクのスーツを着た小デブのおばさんを おぶって走っている。
行けども行けども 山と田んぼの果てしない道。

 走ってる走ってる。

 ピンクのおばさんに 何のお仕事ですか?っと尋ねると
車の解体業で 朝から晩まで油にまみれて働いてるっと 教えてくれた。
女性のの解体業者だしツナギのまま出勤するのは恥ずかしいので
出勤の際は スーツで おめかしするとの事だ。

 走ってる走ってる。

ピンクのスーツ姿の 小デブのおばさんを おぶって。

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そんな 夢を見た。

今日は そんなおばさんを
背負わないで
いい日が送れたことを 心より感謝します。