時々思う。
すべては幻ではないかと。
雨のような何かが降ってキテ
あっという間に 目の前の景色が
水をかけた水彩画のように 溶け出して
コンピュータルームのような部屋に 独り突っ立っている みたいな。
ホントウの現実は目に見えるソレではなくて。
別のところで誰かが操作しているTVゲームのような模擬の環境だったり。

時々思う。
自分は誰なんだろうかと。
なんでこんなに自由な時間が無いのだろうかと。
なんで貴重な時間を提供して働いているのだろう。
生きている者には限られた時間しかない。
限られた時間は刻々と迫ってきていて
着実に終わりへと向かっている。
だらだらと過ごしていてはもったいない。あせりがあり、苛立ちもある。
年齢のせいか最近特にそんなこと考える。
20代の終わりを迎えてのあせりだろうか。
限りのある時間の中で何かしなくては。
なにか成し遂げなければ。
まだまだ知らないことが多い。
世間知らずの田舎の おボッチャンである自覚はある。
くだらない時間を過ごしたくない。
思春期の第二次反抗期に対しての
第三次反抗期と言うものがあるのならば
きっと今ぐらいの私の世代だろう。きっと。
人生というヤツを本気で意識し始める年齢。

限られた時間への苛立ち。
仕事への苛立ち。
生活での苛立ち。
そんな焦りをよそに
フワフワしている目的や意味を持たない
無駄なものへの苛立ち。
トータルで考えると「不甲斐無い自分への苛立ち」